昭和の企業人 松下幸之助氏は
『商売をする者の使命は「貧」を無くすこと』
といいました。
これは松下氏のゴールですよね。
[この記事は法人サイトより移行してきたため、内容等お固めかもしれません]
松下氏の商売の使命
『商売をする者の使命は「貧」を無くすこと』
最初からこの『使命』を意識して経営してきたわけではないそうです。
この使命を意識したきっかけとなった出来事とは・・・
ある宗教を見学したとき、信者が生き生きと無償で働いている姿等に衝撃をうけ、「商売」と「宗教」の違いとは何かを考えた。
そこから導き出された答えは、
「宗教には人間を救うという大きな使命感がある。」
「では商売は?」
「貧を無くすことだ!」
簡単に説明しましたが
この出来事が
『どのような考え方(基本理念)で経営を進めていくのか』という核の部分を
導きだしたきっかけのひとつだったと言われています。
コーチング理論からみると
コーチング理論からみると
このエピソードにはゴール設定のポイントが満載です。
①以前から「商売とは?」について考えていた
②とりあえず見学だけでもしてみた
③衝撃(疑問)をそのままにしておかなかった
④自分にどう活かすか
⑤「無償でもやりたい」という気持ちとは
その他にも沢山あるでしょうが、
私の気になったポイントはこの5つです。
ではこのポイントを見ていきましょう。
①以前から考えていた
以前から「商売とは?」について考えていた
商売は上手くいっていたが、
「商売とはなにか?」
「果たしてこのままでいいのか?」と
常に考えていた。
現状に満足しなかった
②行動した
とりあえず見学だけでもしてみた
以前から勧められていたということもあり
見学だけでもしてみるかと行ってみた。
新しい情報を得る行動をした
③疑問を放置しない
衝撃(疑問)をそのままにしておかなかった
見学に行った先で、
無償で生き生き働いている姿と
新しい建物がどんどんつくられ活性化している様子をみて
自分がしている「商売」との違いに衝撃をうけた。
「なぜこんなに違うのか?なにが違うのか?」と考えた。
疑問・違和感を深く掘り下げた
④自分なら?と問いかけた
自分にどう活かすか
感じた疑問をそのままにすることなく考えたことで
「人間には心の教え(心の豊かさ)が大切だ。しかし、人の幸福には物(物の豊かさ)も大事であるはずだ。
人間を幸福にするという意味からすると、宗教も商売も同じ次元のものであっていい。
宗教にあって商売にないものとはなにか?宗教には人間を救うという大きな使命感がある。
では商売の使命とは?貧を無くすことだ!(豊かさを創出する事)」
と導き出した。
会社・自分の使命 = 貧を無くすこと = ゴール(欲しい未来)
この時に
松下氏(会社)のゴールが決まったのだと思います。
自分なら?どうする?なにができる?と
問いかけ続け答えを導き出した
もっともっとできるという考え
もし、
自分の商売はこんなものでいいだろうと思っていたら?
宗教と商売は違くて当たり前だと思っていたら?
答えを導き出すことは出来なかったかもしれません。
現状に満足せず、
現在の違和感(商売が人間の幸福につながっているのか?)について悩み考え続けたことで
ちょっとした行動から答えを導き出すことができました。
こうみますと、
自分はもっともっとできるはずだ、もっとより良くできるはずだ
という気持ちはとても大切ですよね。
今、松下幸之助氏が現役であったら
どんな使命(ゴール)を掲げるのか?
『商売をする者の使命は・・・』
なんてことを考えるのも面白いかもしれません。
いやぁ〜
なにがキッカケになるか分からないですね〜
ポイント⑤はこちら